滞在地選び
「Myロングステイ・ランキング」でも紹介しましたが、暮旅では各都市につき合計13の要素を評価することにより各都市のロングステイ(移住)快適度を格付けしています。当然これ以外にも重要な条件はあると思いますし、逆に、人によっては不要な条件も含まれているでしょう。
Myロングステイ・ランキングはこれら重要度の濃淡も加味したロングステイ適地のランキングを作成するツールですので、まだ試されていない方は是非トライしてみてください。何らかの参考になるはずです。
同ツールの採点基準にも各項目の簡単な基準がありますが、ここで各項目についてもう少し詳しく説明します。
ロングステイの滞在期間
■ 「半移住」「移住」を前提としたロングステイ
ロングステイ財団によるロングステイの定義は、「移住、永住ではなく、日本への帰国を前提とする海外滞在で、比較的長期(2週間以上)にわたる滞在である。」とあります。ところが、2週間の滞在では観光旅行の延長という色彩が強いのに対して、実際にリタイアメントビザ(退職者ビザ)を取得して、数年におよぶ長期滞在をするような場合は「半移住」と呼べるでしょう。更に日本での生活ベースが不要になり生活べースを完全に海外に移してしまえば、「移住」ということになります。
■ 退職者ビザの有無が重要
最初から移住を決め込んでロングステイする必要はありませんが、ロングステイ候補地を選定する際に、自分は最長でどれくらいの期間その都市に滞在したいのかをまず念頭に入れる必要があります。
なぜなら通常ビザなしや観光ビザでの滞在は最長6ヶ月という場合が多く、それ以上滞在する場合は退職者ビザ、ロングステイビザ、あるいは永住権などを取得する必要があります。ところがこれらビザを発給する国は限定されるので、移住や半移住を大前提としてロングステイを計画している方は、これらビザの発給国を中心に検討することになるでしょう。
例えばハワイやグアムを含むアメリカ合衆国には退職者ビザ制度はありませんが、アメリカ自治領の北マリアナ諸島の滞在については一定の条件で退職者ビザが発給されます。したがって英語圏内のリゾート地での移住や半移住を前提としたロングステイを計画するなら、ハワイやグアムよりもサイパンやロタが有力となるでしょう。
またロングステイ人気ナンバーワン(ロングステイ財団 2006年度調査)のオーストラリアですが、現在の退職者ビザ取得の財政条件はかなりハードルが高くなっており、一部の方を除くと移住先候補としては適していません。
それに比べアジアではマレーシア、タイ、フィリピンの3カ国で比較的容易に退職者ビザやロングステイビザが取得できます。
最初から長くても6ヶ月間の滞在を想定しており、移住や半移住を全く考えていないのであれば、退職者ビザは全く考慮しなくても構わないでしょう。
下に各国の退職者ビザを中心としたロングステイビザ制度をまとめましたので、ご参照ください。
| 国 | 名称 | 主な財政条件 | 期間 | 参照HP |
|---|---|---|---|---|
| マレーシア | マイ・セカンド・ホーム・プログラム | ◆50歳未満 RM300,000の定期預金勘定を開設する ◆50歳以上 ・RM150,000 の定期預金勘定を開設、または ・月額RM10,000 のマレーシア国外での収入の、例えば年金計画の証明を提出。 |
10年(更新可) | マレーシア観光省MM2H |
| タイ | ロングステイビザ(non-immigrant visa-OA) | 50歳以上でタイ国内に800,000バーツ以上の定期預金をするか、年金などの月収が65,000バーツ以上、もしくは預金と年金を合わせて800,000バーツ以上ある。 | 1年間(更新可) | タイ王国大使館 |
| タイ | 年金ビザ(non-immigrant visa-O) | 60歳以上で年金を月に150,000円受け取っている | 90日(更新可) | タイ王国大使館 |
| フィリピン | 特別居住退職者ビザ(SRR Visa) | 50歳以上なら50,000米ドル以上、35歳以上50歳未満なら75,000米ドル以上の定期預金をする。(住居の長期リースに充当可) | 無期限 | フィリピン退職庁 |
| 台湾 | リタイアメントビザ(マルチビザ) | 50,000米ドル以上の資産を有することの証明、および年金受給をしていることの証明 | 180日 (更新不可) | 台北駐日経済文化代表処 |
| 北マリアナ諸島 | 外国人退職者向け在留許可制度 | 年齢56歳以上の年金受給者で現地で150,000米ドル以上の不動産を取得すること。 | 5年間(更新可) | 北マリアナ政府観光局 |
| オーストラリア | 投資家退職者ビザ | 55歳以上で、居住地域によって500,000豪ドルか700,000豪ドルを債券投資に充てること | 4年間(更新可) | オーストラリア大使館 |
| スペイン | 非営利目的の居住ビザ | 年間10,000米ドル(同居家族1人につき1,700米ドル増額)以上の年金または他の収入があること。 (頻繁に変更される可能性があります。) | 3ヶ月(更新可) | |
| ポルトガル | 長期滞在ビザ | 現地での生活可能な年金収入があること。ポルトガル滞在の志望理由を提出 | 本人が希望年数を申請する | |
| フランス | ビジタービザ | フランスでの生活に十分な年金または金利収入などの収入があること | 1年(更新可) | フランス大使館 |
| イタリア | リタイアメントビザ | イタリアでの生活に十分な年金などの定収があり、定住するための住居が確保できていること。 | 1年(更新可) | イタリア大使館 |
| イギリス | リタイアメントビザ | 60歳以上で年25,000ポンド以上の収入があること。英国との深いつながりがあること。(家族、親戚が住んでいる、過去に滞在経験があるなど) | 1年(更新可) | 英国大使館 |
上記情報は2006年10月現在で可能な限り最新の情報を掲載してありますが、ビザ情報は公表なしに頻繁に変更されることもあるので、各自担当省庁や大使館などへ問い合わせてください。
これ以外にも南米を中心として退職者ビザを発給する国はいくつかありますが、ここでは省略しております。
なお、前述の「ロングステイ」と「移住」の定義によると、これらは全く異なる概念ということになりますが、暮旅では「ロングステイ」の延長線上に「移住」があると考え、これらを厳密に分けて考えてはいないため、多くの場合にロングステイ(移住)という表現を使用しています。(移住には半移住も含めます)
退職者ビザが取得しやすい人気ロングステイ(移住)地
セブ島(フィリピン)、クアラルンプール(マレーシア)、ペナン(マレーシア)、コタキナバル(マレーシア)、キャメロンハイランド(マレーシア)、バンコク(タイ)、プーケット(タイ)、チェンマイ(タイ)、リスボン&コスタ・ド・ソル(ポルトガル)、マラガ&マルベーリャ(スペイン)、
ロングステイ(移住)地の気候
ロングステイ(移住)を快適で持続可能にするには気候の良さは不可欠な要素です。
ただし暑さに強い、寒さに強いといった体質の個人差は大きいので、気候に関しては各自柔軟に考慮すべきでしょう。
■ 気候に関する先入観を捨てよう
また、先入観で判断するのも危険です。例えば熱帯に属するマレーシアですが、意外に朝晩は涼しく感じ東京の夏より過ごし安かったりします。
特にペナンでは常に風通しが良く、海沿いのコンドミニアムにお住まいの方は昼間でもエアコンを全く使わない方も多くいらっしゃいます。
またキャメロンハイランドはマレーシアでも高地にあり、一年中「常春」と言われ暑いのが苦手な方でも過ごしやすい場所です。
また極寒地のイメージのあるカナダですが、バンクーバーでは冬でも東京の気温とあまり変わらず、思ったより寒くない街と思われるでしょう。
■ 療養目的の滞在も人気
最近では避暑、避寒目的のロングステイの他に、花粉症やリュウマチ、喘息など持病の転地療養目的でロングステイをされる方も増えています。特に花粉症対策のロングステイは一般的になっており、毎年1~3月が日本人で混雑するロングステイ地も多いようです。
ただし暑さ、寒さの感じ方には個人差が大きいので、最終的には実際に現地へ赴き、ご自身の肌で感じていただくのがベストでしょう。
気候が比較的良い人気ロングステイ(移住)地
ゴールドコースト(オーストラリア)、パース(オーストラリア)、ハワイ(アメリカ)、サンフランシスコ(アメリカ)、キャメロンハイランド(マレーシア)、マルタ島(マルタ共和国)、オークランド(ニュージーランド)、リスボン&コスタ・ド・ソル(ポルトガル)、ケアンズ(オーストラリア)、マラガ&マルベーリャ(スペイン)、サイパン(北マリアナ諸島)、ローマ(イタリア)、フィレンツェ(イタリア)、チェンマイ(タイ)、プロヴァンス&コート・ダ・ジュール(フランス)、台北(台湾)、セブ島(フィリピン)
ロングステイ(移住)地のアクセス、時差
日本に生活基盤をもったままのロングステイでは日本と現地を行き来する回数も多く、体調管理や費用の面で飛行時間や時差は重要な要素でしょう。
■ ロングフライト血栓症に注意
シニアは時差ぼけの回復に10日間必要と言われ、ロングステイといっても数週間の短期の滞在では時差ぼけが回復したころ帰国ということになりかねません。
また6時間以上のフライトでは「ロングフライト血栓症」(旧「エコノミークラス症候群」)のリクスが高くなると言われ、特に太り気味のシニアの方は注意すべきです。予防法としてはこまめに水分を補給すること(ビールやコーヒーは利尿作用があり逆効果となる)と、機内でじっとせず歩行するなどある程度の運動をとることです。
(油断は禁物!病気対策もご参照)
また、日本と昼夜が完全に逆の地域では、日本の家族友人と国際電話(インターネット電話、スカイプなど)をする際に時間が合わず非常に苦労するという話をよく聞きます。
また緊急で日本に帰国せざるを得ない場合も、便数が多いか、直行便があるかなどがロングステイのポイントとなります。 たとえばマレーシアでも現在はペナン島への直行便がないため、その理由で代わりにクアラルンプールでロングステイする方もいらっしゃるようです。
アクセスの良い人気ロングステイ(移住)地
セブ島(フィリピン)、台北(台湾)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島)、ケアンズ(オーストラリア)、オアフ島(アメリカ)、パース(オーストラリア)、ハワイ島(アメリカ)、コタキナバル(マレーシア)、クアラルンプール(マレーシア)、バンコク(タイ)
ロングステイ(移住)地の物価
年金など限られた所得の範囲内で生活するうえで非常に重要な要素でしょう。
ただし人それぞれ受給される年金額や保有資産額も異なるので、ご自身の財政状況に応じ収支のバランスをとることが大切です。
一般的には夫婦一組の生活費がタイ、マレーシア、フィリピンなどの東南アジア諸国で15-25万円、オーストラリア、ニュージーランドで20-30万円、ヨーロッパや米国圏内で25-35万円などと言われていますが、各自の宿泊施設、趣味、滞在期間、食生活などによって生活コストは大きく異なります。
■ 契約期間で月額家賃は大きく異なる
たとえば宿泊施設についても「マレーシアでは月4-5万円で100平米3LDKのコンドミニアムが借りられる」といいますが、これはあくまで1年契約の賃貸物件の月額家賃であり、2-3ヶ月の滞在では同様の賃貸物件はほとんどありません。
現地の不動産会社やロングステイサポート会社が所有・管理している物件を短期で借りるか、サービスアパートやホテルの長期滞在レートで宿泊することになりますが、その場合は当然月あたりの滞在費は割高となります。

■ 日本の調味料は特に高い
また食事に関しても東南アジアでは現地の食材や現地食のレストランの価格は一般的に日本の1/3程度と安いものの、調味料など日本食材の一部は日本の価格の1.5-3倍のため日本食の割合が増えれば食費も当然かさみます。
■ 為替レートは最大のリスク
また為替レートも円価格に換算後の物価に大きな影響を与えます。
年金を中心とした皆様の収入はほぼすべて円建てです。原則これを毎月の為替レートで現地通貨に交換して生活費としているわけですから、単純に現地通貨が日本円に対して10%強くなれば日本人から見た円建ての物価は10%上昇するわけです。
例えば豪ドルは2000-2002年に1豪ドル60円程度の時代がありましたが、現在(2006年末)では1豪ドル95円程度となり、60円と比較すると円建て物価は60%近くも上昇しているわけです
ユーロも同時期に1ユーロ95円という時代がありましたが、今(2006年末)は157円です。円建てで65%の物価上昇です。
日本の景気回復に力強さが見られず内外金利差から外貨が選好されていることが円安の背景ですが、このトレンドが続けばロングステイ(移住)にとっては大きな逆風となります。筆者は円安がロングステイ(移住)の最大のリスクではと感じ始めています。
<2006年 年末の豪ドル、ユーロの為替相場>

皆様がこの記事をいつ読まれるかわかりませんが、そのころにはレートもだいぶ変わっていることと思います。そのころ「ああ、2006年末には円はこんなに安かったんだ!」と言っていればロングステイの全盛期を迎えているでしょう。反対に「2006年の水準でもまだ円は高かったのに・・・」と言っていれば、残念ながら、ロングステイブームは終焉を迎えているかもしれません。それくらい為替レートへの依存度は高いのです。
■ 世界の都市物価ランキングも参考
各都市の物価水準を客観的に比較するのはとても難しいのですが、欧米の調査機関からいくつかレポート出ていますので紹介したいと思います。
いろいろランキングにも出ていますのでご参照ください。
その中でも比較的新しく、多くの都市がカバーされているUBS(スイスの大手銀行)の調査部門が2006年に発表した「世界の都市の物価比較」から、ロングステイ(移住)人気都市を中心にいくつかピックアップしました。
| 順位 | 都市名 | 物価指数 |
|---|---|---|
| 1 | オスロ | 121.5 |
| 2 | ロンドン | 110.6 |
| 3 | コペンハーゲン | 109.2 |
| 4 | チューリッヒ | 107.4 |
| 5 | 東京 | 106.8 |
| 6 | ジュネーブ | 102.9 |
| 7 | ニューヨーク | 100.0 |
| 8 | ダブリン | 98.3 |
| 9 | ストックホルム | 98.1 |
| 10 | ヘルシンキ | 97.0 |
| 11 | パリ | 95.6 |
| 15 | ロスアンゼルス | 91.6 |
| 29 | ローマ | 81.3 |
| 30 | シドンー | 80.4 | 31 | マドリード | 80.0 | 35 | オークランド | 74.4 | 38 | リスボン | 72.3 | 40 | 台北 | 68.9 | 54 | バンコク | 55.3 | 57 | ジャカルタ | 51.8 | 67 | マニラ | 46.7 | 71 | クアラルンプール | 36.8 |
上記の数値は122品目の物価やサービス価格を加重しニューヨークを100とした場合の各国の相対的な物価水準です。 ただし、この手のレポートはすべて、西洋人が西洋人らしい暮らしをする際の物価水準ですから、日本人が日本人らしい生活をするためのランキングではありません。
つまり、仮にある都市でチーズの価格が異常に高ければ(たぶん)同調査上のランキングは上がりますが、通常の日本人の食生活をされる方にとっては大きな物価上昇要因とはなりません。(もちろんチーズが大好物で毎日食される方には影響大です。)
また前述の為替の影響が出やすいため、現地通貨での物価水準は変わらなくても為替相場か強くなれば、ランキングは上昇することになります。
意外なのはクアラルンプールが東南アジアの他の都市(バンコク、ジャカルタ、マニラ)に比べてもランクが低く、調査対象の71都市中最下位となっています。(しかも前回の調査から引き続き最下位)
もしほんとうであれば、クアラルンプールの生活インフラに比べて物価が極端に低く、まさに「コストパフォーマンス」の高いロングステイ(移住)地ということになります。
物価の安い人気ロングステイ(移住)地
セブ島(フィリピン)、ペナン(マレーシア)、クアラルンプール(マレーシア)、バンコク(タイ)、チェンマイ(タイ)、コタキナバル(マレーシア)、キャメロンハイランド(マレーシア)
ロングステイ(移住)地の治安
治安はもっとも重要な要素であることは言うまでもないでしょう。 一言で治安といっても、戦争やテロなど政治的不安定による治安と、スリ・引ったくり・置き引きといった軽犯罪とは全く異質なのでどちらのリスクに対する対策も必要でしょう。
治安が比較的良いといわれている国、都市でも軽犯罪は頻繁に起こっているため常に注意が必要です。
特に最近東南アジアや台湾などでバイクによるハンドバックの引ったくりが頻発しており、日本人も被害にあっているので、荷物は車道側には持たないことを習慣づけるとよいでしょう。
治安の良い人気ロングステイ(移住)地
台北(台湾)、キャメロンハイランド(マレーシア)、クアラルンプール(マレーシア)、ペナン(マレーシア)、バンクーバー(カナダ)、ハワイ(アメリカ)、リスボン&コスタ・ド・ソル(ポルトガル)、マルタ島(マルタ共和国)、ダブリン(アイルランド)、オークランド(ニュージーランド)、アーバイン&トーランス(アメリカ)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島)、コタキナバル(マレーシア)、ケアンズ(オーストラリア)、パース(オーストラリア)
ロングステイ(移住)地の医療事情
医療技術や医療設備が十分かどうか、また日本語での医療サービスが受けられるかも重要なポイントです。
滞在地が先進国であれば医療技術や設備の問題はありませんが、ヨーロッパでの滞在などでは言葉の問題が生じます。病院によっては、あるいは海外旅行傷害保険契約の通訳サービスもあるので、利用すると良いでしょう。(有料が多いが海外旅行傷害保険がカバーする)
「東南アジア諸国など途上国での医療が不安」という声も聞かれますが、シンガポール、マレーシア、タイなどはメディカル・ツーリズム(観光と医療サービスのパッケージ)や「ヘルスツーリズム」(観光とスパやエステ)などを国策として推進しており、医療技術、医療設備に関してはほとんど問題ありません。
私立病院ではむしろ日本の病院より設備やサービスが良くホテルやショッピングセンターと見違えるほどです。

医療サービスの良い人気ロングステイ(移住)地
ハワイ、クアラルンプール、ゴールドコースト、バンクーバー、サンフランシスコ、パリ、ニューヨーク、アーバイン、トーランス、ケアンズ、パース、バンコク、ダブリン、ペナン、チェンマイ、プーケット、ロンドン、台北
ロングステイ(移住)地での言葉
短期の旅行であればホテルに泊まり観光地へ出かけるという滞在パターンのため、現地の言葉ができなくてもさほど不自由はありません。
ところがロングステイや移住では現地の言葉がわからなければ生活に大きな支障をきたすでしょう。
■ 言葉がローカルとの交流の鍵
日本人のコミュニティーにどっぷりつかればさほど不自由はないとの声も聞かれます。しかしロングステイ(移住)の大きな楽しみの一つである「ローカルの方との交流、親交を深めること」には限界があります。ある程度ロングステイ(移住)候補地が絞れたら当地の言葉を勉強することがロングステイ(移住)を楽しむ秘訣ではないでしょうか?
■ つぶしがきく英語
またどこへ行くにしても英語をある程度マスターしておけばつぶしがきくので、全く忘れてしまった方は今からでもテレビやラジオの講座を受けたり語学学校へ通ったりして基礎を固めておくことをお勧めします。
多くのロングステイ(移住)実践者から「もっと語学(英語)を勉強しておけば良かったのに・・・」という声を聞きます。
また現地でも日本に比べはるかに割安な料金で英会話の講座を受けられるので、引き続きトライしてはいかがでしょうか。
■ 語学学習のためのロングステイ
もしくはロングステイ(移住)を語学留学ととらえ、現地の方と積極的に交流し、語学力アップの努力をするという考え方もあります。その場合はあえて他の日本人ステイヤーとある程度の距離を置いて生活することが大切です。(ご夫婦の場合はパートナーとの距離を置いて生活することは不可能ですが・・・)
ただし英語が全く通じない国もあるので、その場合には現地のローカル言語を勉強することになります。例えばタイではごく一部のホテルや観光地を除いてはほとんど英語が通じないと思ったほうが良いでしょう。
筆者もタイでは何度もタクシードライバーと話がかみ合わず、目的地と異なる場所へ連れて行ってもらった経験があります。
英語が通じやすい人気ロングステイ(移住)地
ハワイ(アメリカ)、バンクーバー(カナダ)、オークランド(ニュージーランド)、サンフランシスコ(アメリカ)、アーバイン&トーランス(アメリカ)、マルタ島(マルタ共和国)、ダブリン(アイルランド)、ロンドン(イギリス)、ニューヨーク(アメリカ)、ゴールドコースト(オーストラリア)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、ケアンズ(オーストラリア)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島)、パース(オーストラリア)、クアラルンプール(マレーシア)、ペナン(マレーシア)、コタキナバル(マレーシア)、キャメロンハイランド(マレーシア)
ロングステイ(移住)地での親日度
当然のことながら反日感情の強い国、都市では快適な暮らしはできないためロングステイ(移住)地での親日度、対日感情は大切な要素です。
2005年に中国で起こった中国での大規模な反日デモは記憶に新しいところです。
皆さんご存知のとおり、アジアでは中国、韓国では対日感情があまり良くなく、マレーシアと台湾が特に良いとされています。
またアジア以外でも、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイでは対日感情が良いと言われています。
ただしこれはあくまで一般的な見方であり、すべての現地の方が日本人に対し同じ感情を抱いているわけではありません。
現地のあなたの行動いかんで対日感情が良くなることもあれば、悪化することもあることを念頭に置くべきでしょう。
親日度が高い人気ロングステイ(移住)地
ハワイ(アメリカ)、台北(台湾)、クアラルンプール(マレーシア)、オークランド(ニュージーランド)、バンクーバー(カナダ)、アーバイン&トーランス(アメリカ)、サンフランシスコ(アメリカ)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、バンコク(タイ)、キャメロンハイランド(マレーシア)、コタキナバル(マレーシア)、チェンマイ(タイ)、ペナン(マレーシア)、プーケット(タイ)
ロングステイ(移住)地での日本食
現地の食事がおいしくてもロングステイ(移住)ではやはり和食が恋しくなるものです。特に年をとればとるほど日本食なしではいられなくなるでしょう。
■ ほとんどの都市で心配ない
世界的日本食ブームのおかげで世界中の主要都市のスーパーマーケットに日本食材は置かれているし、日本食レストランも数多く見かけるようになりました。
特に日本人の多い、ハワイ、グアム、ニューヨーク、ロンドン、バンコク、クアラルンプール、ゴールドコーストなどでは日本食材の種類も豊富で日本食レストランもラーメン屋から高級店まであり日本食には困りません。
クアラルンプールの筆者の知り合い宅の冷蔵庫には、日本かのビジターからのおみあげの羊かんが不良在庫化しているという話です。知人はクアラルンプールの滞在が長く、日本からの知人客人が色々な日本食をおみあげとして持ってきてくれるのですが、「ここ(クアラルンプール)には何でもあるので」と言って困っていました。
■ 現地生産の日本食は安い
ただし、海外で売られている日本食材は一般的に割高で、日本の価格の2-3倍もする場合があります。毎日これら日本食材で食事を作っていたのでは、予算オーバーとなるのは必死です。いかに日本食に対する出費を抑えるかが食費を抑える鍵となるでしょう。
たとえば東南アジアでは多くの日本向けの日本食材が現地生産されており、これらは日本から輸入しているものに比べてはるかに安く手に入ります。また醤油など日本の調味料は一般的にかなり高価ですが、現地の中華醤油ははるかに安いため、煮物などには中華醤油を使い、刺身などの場合のみに日本の醤油を使うといった工夫をすることで、ある程度コントロールができるでしょう。
■ ローカル経営の和食店も増殖中
また東南アジアにはローカル(現地人)経営の日本食レストランも多く、これらは現地価格なので大きな出費とはなりません。味は日本人から見れば今ひとつ(おいしいものもある)ですが、現地では完璧を求めないのが大原則です。
ローカル向けの不思議な和食も結構あるのですが、それを探すのも結構楽しいものです。考えてみれば日本でも色々な海外の料理を日本流にアレンジして食べているではないですか?納豆のスパゲッティなどイタリア人が見たらどう感じるのでしょうか?

日本食の豊富な人気ロングステイ(移住)地
クアラルンプール(マレーシア)、バンコク(タイ)、ゴールドコースト(オーストラリア)、ニューヨーク(アメリカ)、ハワイ(アメリカ)、サンフランシスコ(アメリカ)、バンクーバー(カナダ)、台北(台湾)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島)、ロンドン(イギリス)
ロングステイ(移住)地の自然
これは絶対的な条件ではありませんが、人間できれば自然に囲まれた生活にあこがれるものです。特に年をとるほどその傾向は強くなります。国内でも退職後はいわゆる田舎暮らしを計画される方も多いようです。
■ リゾート地での退屈病に注意
こういう観点からロングステイ(移住)地選びをするのもよいでしょう。ただし数週間の滞在ならともかく、そこで数ヶ月あるいは数年暮らすとなると一般的日本人では「退屈する」パターンが多いようです。
自然が豊富ということは、当然娯楽施設なども少ないはずです。何もしないことが最高の贅沢(ほんとかどうかわかりませんが)という欧米人の価値観と異なり、常に何かをしないと気がすまない日本人にとって大自然に囲まれたリゾート生活は退屈な生活にもつながりかねません。
ダイビングやゴルフなど打ち込める趣味がなければリゾート地へのロングステイ(移住)を決めるのはかなり度胸がいることかもしれません。
自然が豊富な人気ロングステイ(移住)地
ペナン(マレーシア、海・山)、コタキナバル(マレーシア、海・山)、キャメロンハイランド(マレーシア、山)、チェンマイ(タイ、山)、プーケット(タイ、海)、セブ島(フィリピン、海)、サイパン&ロタ(北マリアナ諸島、海)、パース(オーストラリア、海、川、公園)、ケアンズ(オーストラリア、海・山)、ゴールドコースト(オーストラリア、海)、オークランド(ニュージーランド、海・山)、クライストチャーチ(ニュージーランド、公園、ガーデン)、オアフ島(海)、マウイ島(海)、バンクーバー(カナダ、海・川・山)、ロスアンゼルス郊外(海・森)、マラガ&マルベーリャ(スペイン、海)、コスタ・ド・ソル(ポルトガル、海)、プロヴァンス(フランス、森・田舎)、コート・ダ・ジュール(フランス、海)、フィレンツェ(イタリア、森・田舎)、ダブリン(アイルランド、森・田舎)、マルタ島(海)
ロングステイ(移住)地での観光
「ロングステイ(移住)地の自然」とは逆の発想ですが、ロングステイの1つの目的が、観光や名所めぐりである場合、その都市に質量ともに充実した娯楽観光施設があるかがポイントとなります。
「自然」の項目で説明しましたが、何もせずに過ごすことが苦手な日本人にとっては意外に重要な要因かもしれません。
観光娯楽施設とは言えないかもしれませんが、一般的に都市部にはショッピングセンターなどの商用施設も多く活動範囲も広いので、リゾート地に比べると「退屈病」に陥る危険は少ないかもしれません。
ロングステイ(移住)先として人気のマレーシアですが、より自然を好まれる方はペナン島、コタキナバル、キャメロンハイランド、都会を好まれる方はクアラルンプールという風に滞在地が分散されるようです。
名所、観光娯楽施設の豊富な人気ロングステイ(移住)地
プロヴァンス&コート・ダ・ジュール(フランス)、マラガ&マルベーリャ(スペイン)、ニューヨーク(アメリカ)、サンフランシスコ(アメリカ)、ローマ(イタリア)、パリ(フランス)、マルタ島(マルタ共和国)、ロンドン(イギリス)、フィレンツェ(イタリア)、バンクーバー(カナダ)、ダブリン(アイルランド)、オアフ島、リスボン&コスタ・ド・ソル(ポルトガル)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、バンコク(タイ)
ロングステイ(移住)地での交通の便
最初からロングステイ(移住)地で車を購入あるいは日本から持ち込んで運転するつもりならあまり気にありませんが、そうでない場合はロングステイ(移住)地にある程度の公共交通手段が発達しているかは重要なポイントとなります。

■ 車社会の国も多い
アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドは一般的に車での移動を前提とした車社会ですから一部の都心部を除いては車がないと不便を感じるかもしれません。
またマウイ島、ハワイ島、ロタ島などリゾート地でも観光地以外では公共交通機関がほとんどないため、車の確保が必要になるでしょう。
マレーシアもクアラルンプールではある程度の公共交通手段は発達していますが、ほとんどのコンドミニアムは駅から離れており、長期滞在をする方の間では車を購入したり、日本から持ち込む方が少なくありません。
だだし、日本と同様に左側通行のため、慣れれば運転はし易いようです。

自分で運転する場合は、左側通行や右側通行かも(日本と交通ルールが似ているか)もチェックする必要があります。
またレンタカーを借りる場合、年齢制限があったり(例えば65歳以上は不可)、年齢に応じて保険料が割高になる場合もあるので、気をつけましょう。
■ シニア割引を利用しよう
また無料バスやシニア割引を積極的に利用しましょう。パースやクライストチャーチなどは市内に無料のバスが巡回し大変便利です。
オアフ島を始めバス料金にシニア割引をしている都市も多くあります。
東南アジア諸国ではタクシー代が安価なため足代わりに利用できます。バスやソンテウ(タイの乗り合いバス)は更に安いので、慣れれば安価な交通手段になります。(ツクツクは少し高い)

交通の便が良い人気ロングステイ(移住)地
クアラルンプール(マレーシア)、ペナン(マレーシア)、バンクーバー(カナダ)、オークランド(ニュージーランド)、パース(オーストラリア)、オアフ島(アメリカ)、台北(台湾)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、バンコク(タイ)、サンフランシスコ(アメリカ)、ロンドン(イギリス)、ダブリン(アイルランド)、マルタ島(マルタ共和国)、パリ(フランス)、リスボン(ポルトガル)、マルセーユ(フランス)、ニューヨーク(アメリカ)、ローマ(イタリア)、フィレンツェ (イタリア)
ロングステイ(移住)地でのゴルフ
これは個人の趣味の問題なので必ずしもすべての人に共通の条件ではなく、またロングステイの目的がヨーロッパやニューヨークでの美術館めぐりやオペラ鑑賞だったりする場合は全く関係がありません。
■ 現地で初ゴルフの婦人も多い
ただし、ゴルフを思い切り楽しむことがロングステイ(移住)の大きな目的の方も多く、また、ロングステイ(移住)地へ滞在後にゴルフを習い始められるご婦人も多く、ゴルフが夫婦間のコミュニケーションの場、あるいは他の仲間との社交の場となっているケースが非常に多く見られるので、一つの項目としてみました。

もちろんダイビング、釣り、トレッキング、スキー、ガーデニングなど他の趣味、スポーツが目的の方はその角度から検討すべきでしょう。
■ 観光地では料金が高め
ゴルフが比較的安くプレーでき、ゴルフ場の数も多いのはやはりオーストラリアやニュージーランドでしょう。一流コースも数多くありますが、ローカルコースやパブリックコースでは2,000円程度のグリーンフィーでプレーが可能です。
反対にプーケット、オアフ島、サイパンなどの有名な観光地では一般的に料金は高めです。ただし、どこのコースにもシニア割引、ローカル割引、月間パス、年会員、午後スタート割引など各種割引サービスがあるのでこれらを利用するとよいでしょう。
ゴルフ環境の良い人気ロングステイ(移住)地
ケアンズ(オーストラリア)、オークランド(ニュージーランド)、ダブリン(アイルランド)、パース(オーストラリア)、クライストチャーチ(ニュージーランド)、コタキナバル(マレーシア)、マウイ島&ハワイ島(アメリカ)、クアラルンプール(マレーシア)、チェンマイ(タイ)、アーバイン&トーランス(アメリカ)、ペナン(マレーシア)、ロンドン(イギリス)、バンクーバー(カナダ)、バンコク(タイ)、台北(台湾)、ゴールドコースト(オーストラリア)、キャメロンハイランド(マレーシア)

